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Blood of Love
第3章 願い

「ねぇルークは最盛期って知ってる?」
「はい、存じております。
吸血鬼が最も人間の血を欲しがる時期だと」
「そう…レースも、最盛期が近いみたいなの」
ルークは驚かなかった。
最盛期という存在をよほど理解してるみたい。
「エミリア様…レース様とお別れなさるのですか?」
「しないわ、絶対にしない。レースと一緒にいるって決めたの」
「ですが、このままだと命に関わるのでは」
「うん…だから、私もいつ死んでしまうかわからない」
ルークが心配そうな顔で私を見つめる。
「なーんて、そんなに不安にならなくて大丈夫よ。
レースは私を殺したりしないし、私もレースに殺されたりしないわ」
「私はお二人の愛を信じております。
...ですがもし、貴方様の命が危ないとなれば勿論、貴方様の命を守る選択をさせていただきますよ」
「分かったわ。ありがとうルーク」
そう言って、私達は微笑みあった。

