この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blood of Love
第3章 願い

───────………
──────……
─────…
結局、レースに会えたのはそれから3日後のことだった。
「レース!会いたかった…」
私はぎゅっとレースに飛びつく。
「ずいぶんと王女様は忙しかったみたいだな」
「そうなの。もうパーティーが多すぎて嫌になっちゃうわ」
クッと笑うレースとは対照に私からはため息が溢れる。
「パーティーは美味しいものがあるから嫌いじゃないけど、さすがに疲れちゃう」
「ははっ、エミリアは色気より食い気だな」
「もうっ、ちゃんと色気もあります!」
私はレースを見上げ、ぷくっと頬を膨らます動作をした。
でも本当に美味しいのよ。
スイーツ好きな私にはチョコレートや果物がたまらなく美味。
「あ、でも、今夜のパーティーは一味違うわ」
私とレースは見つめあってクスッと笑う。

