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Blood of Love
第5章 気配

「ごめんエミリア、ちょっと静かにしてて」
何がおきたか分からなくて、私は思わずレースに抱きついた。
すると目の前に見えたのは
見たこともないくらいの大きな黒い翼。
それは、レースの背にしっかりと着いていた。
私はやっと理解する。
私は今、レースにだっこされて夜空を飛んでるんだ。
「……っ」
レースにこんな大きな翼があるなんて知らなかった…
いつも抱きついたりする時にはなかったはずだから、どこかに閉まってたのかな…
というか、さっき誰かに見られてるって一体誰に?
「…と、ここなら大丈夫かな」
レースがゆっくりと降り立つ。
私もレースの腕から離れてその場に立った。
目の前に大きな扉。
ここは…?

