この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blood of Love
第5章 気配

「ここ、俺の部屋の前」
「えっ、レースの部屋!?」
「ああ。ここなら安全だから。
サーター!悪いが扉を開けてくれるか?」
「承知いたしました」
どこから現れたのか、サーターが上からいきなり降りてきて扉の鍵を回す。
サーターにも大きな黒い翼がある。
サーターを呼んだってことは私達の関係を知っているのかしら。
「レ、レース。サーターって…」
「ああ。サーターは俺達の関係知ってるんだよ。
今日は特に護衛を頼んでたんだ」
「そうなの…」
私はホッと息をつく。
「さ、エミリア。中に入って」
「レース様。お飲物をお入れ致しますが、エミリア様は何がよろしいでしょう」
「エミリア、ホットチョコレートがいい?」
「あ、うん!チョコレート大好き」
「承知いたしました」
私はレースの部屋に入ってふかふかのソファに座る。
レースの部屋、初めて入ったけどわたしの部屋より大きいなぁ…

