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Blood of Love
第5章 気配

それに向こう側にある大きなガラス張りの窓、
吸世村が一望できてとっても綺麗。
気づかなかったけど、結構お城自体高い場所にあるみたい。
「エミリア様。ホットチョコレートになります。
レース様はコーヒーになりますね」
「ありがとうございます。わ〜とってもいい香りで美味しそう!」
「やっぱりエミリアは色気より食い気?」
「もう、またすぐ意地悪いうんだから…」
私とレースは笑い合う。
その様子を見たサーターが優しく微笑んだ。
「レース様は本当にエミリア様がお好きですね」
「なんだ、いきなり。エミリアのことはいつも話してるだろう」
「申し訳ありません。
お二人が恋人らしくいる姿を初めて見たものですから」
クスクスと笑い続けるサーター。
クールそうなイメージが強かったけど、笑うと余計にレースに似てる。

