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Blood of Love
第5章 気配

「なんだかサーターさん、笑うとレースに似てますね。
ね、レースもそう思わない?目元とか…」
「ああ、よく言われるよ。
ずっと一緒にいるから似てきたのかな。な、サー……」
私とレースがサーターを見上げる。
「………」
あれ?
「あの、サーターさん?」
私が声をかけると、ハッとしてサーターが気付く。
「大丈夫ですか?具合が悪いんじゃ…」
「申し訳ありません。ご心配なさらず…少し考え事を」
「今日1日護衛で疲れてるんじゃないか?今日はもう休んでも…」
「いえ、本当に大丈夫でございます。
それより、先程の影のことですが…」
…大丈夫なら良いのだけれど。
心配には感じたけど、サーターはさっきレースが感じた影の話を始めたのでそれ以上は聞かなかった。

