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Blood of Love
第6章 アランデルの動き

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「──エミリア様、大丈夫ですか」
ルークに手を借りて、地面から腰をあげる。
それにしてもルーク、アランデル家のこと知ってた。
あの時3人で話してたのにどうして…
「アランデル家のことはサーターから聞いたのですよ。
念のため、だとおっしゃってました」
「そうだったの…
あっ、ルーク!そういえば女の子が!」
私は慌てて、倒れたまま血まみれになった女の子のもとへ駆け寄る。
「しっかりして!ルーク!お医者様を…」
「エミリア様、落ち着いて下さい。
大丈夫ですよ、血を吸われて気を失ってるだけです」
ルークはハンカチで女の子の首筋を押さえ、抱きかかえる。
「近くの病院まで私が連れてまいります。
ご心配なさらずに、エミリア様は気を付けてレース様のもとへ行って下さい」

