この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blood of Love
第6章 アランデルの動き

「うん…帰ったら、女の子の様子聞かせてね。
私もレースに話してみるわ」
「畏まりました。お気を付けて」
私は女の子をルークに任せて、急いでレースの待ついつもの森へと走った。
走っている間、さっきの吸血鬼のことを思い出す。
『偵察』…って言ってたわ。
多分、私の…
やっぱり、アランデル家が私の血を狙ってるの?
「レース…」
………覚悟が、甘かった。
レースに最盛期の話をされた時から、自分の血が甘いことは分かってた。
だけど、そんな別の吸血鬼に狙われるほどだったなんて…
いざ初めて吸血鬼が人を襲っているのを見て、足がすくんだ。
初めて吸血鬼が怖いと思った。
もし、あれがレースと私だったら…?
私、本当に血を吸われても平気だって言える──?

