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僕とヤンデレ幼馴染
第9章 第二章 まさに御近所物語
そう言いつつもテキパキと料理をこなして行く彼女を見て和臣は"やっぱりアヤメは可愛い"と思うが自分の為に一生懸命にお弁当を作ってくれる彼女の姿に心底嬉しくて堪らなくなり思わずガッツポーズをしてしまうモノのそんな彼等がいざお昼を迎えて早速手作り弁当を食べようと蓋を開けるとその瞬間、何やら食材からツンとするしょっぱい匂いが漂って来た。

「・・・あの。ねえアヤメさん」

「どうしたの?」

「いや、あのね。何か匂うんだけど、これって・・・」

「・・・気に入らないの?」

「・・・・・っ!!凄く美味しそうな匂いだなと思って、食欲そそるなって!!」

それは和臣の良く知っている匂いだった為に気になった彼が尋ねようとした処、アヤメがあのゾッとする瞳で此方を見返して来たのである、あの凄まじい迄の力を秘めた虚無の瞳で。

それを見た瞬間、"やばい!!"と直感した彼はそう言うともう、後は脇目も振らずに急いで食べ始めるモノの、やはり料理本来の味に混じって独自の風味が口の中いっぱいに広がって鼻を突き、和臣を内心で悶えさせた。

「・・・どう、美味しい?」

「あ、ああっ。うんうん、美味しいよとっても!!」

「うふふ、良かった。私も食べるね」

すっかり機嫌を直したアヤメがそう言うと自らも食べ始めるが、暫く食べた後で"ちょっと量が多かったかな"と呟いた。

「明日はもう少し加減するね?」

「い、いや良いんだけど・・・。ところでこれ、おもしろい味がする調味料なんだけど、もし良かったら教えてくれないかな」

「・・・・・」

「い、いやね、変な意味じゃなくて!!何て言うかこう、癖になる味って言うか、君の愛を感じられる味わいだったから気になっちゃって・・・!!」

「・・・嬉しい!!」

一瞬、ジロリと彼を見た少女であったが続けて和臣の放った言葉にニッコリと微笑むとゴニョゴニョと耳打ちするがそれは彼氏の予想の更に斜め上を行くモノだった。
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