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僕とヤンデレ幼馴染
第2章 初体験とトラウマと
「ち、ちょっとアヤメェッ。止めてよぉっ!!」

「うふふ、和臣ったら可愛い♥♥♥」

アヤメと和臣が付き合い始めてから凡そ半年後、遂に二人が結ばれ時がやって来たモノのそれでもそれは、ロマンティックとは凡そ掛け離れた初体験であり和臣にとっては今でもトラウマである。

その日は金曜日であり、夕方の六時頃になって彼は「大事な話があるから」とアヤメに呼び出された為に、訝しがりつつも彼女の道場へと向かって行った。

「あ、ごめんね和臣♪わざわざ来てもらっちゃって」

「・・・ん、いやまあ、別に良いんだけど」

謝罪の気持ちなど何一つ感じられない言葉にそう応えると和臣はそれでも"どうかしたの?"と取り敢えず話を聞いてみる事にした。

「う、うんちょっとね。所で和臣、もうお風呂入っちゃったりした?」

「えっ?いやまだだけど・・・」

「良かった・・・!!」

と此所で物凄い満面の笑みを浮かべる恋人に対してとても嫌な予感を覚えた和臣は"じゃあ僕は用事があるから"等と言って、急いでその場から立ち去ろうとする。

「・・・ニガサナイヨ」

「えっ!?」

そう叫んだ次の瞬間には何やら謎のスプレーを吹き掛けられており、気付いたら全裸で彼女のベッドに寝かし付けられていた、と言う訳である(しかも手足は確りと柵に縛り付けられていた)。

「・・・えっ、えっ?なにこれ、なんなんだよ」

「あ、気が付いた?和臣・・・」

「ア、アヤメッ。なんなの?これ、は・・・」

そう言い掛けて絶句してしまうが其処にはやはり全裸の幼馴染の姿があり、妖艶な笑みを浮かべたままじっと此方を凝視していた。

その頬は何やら赤く染まり、瞳は瞳孔が開いているのだろう、何時もより多く光を反射してキラキラと輝いている。

(そう言えば何かの本で読んだな、女の子は大好きな人を見る時はそうなるって。だから少女漫画の表現もあながち間違いでは無いだろうって。ってぇ・・・!!)
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