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夜伽月 よとぎづき 
第7章 秘密
「馬鹿者っ。大きな声を出すな。まずは、ここから早く離れることだ…」

透がすかさず月の口を塞いだ。

「そうですね…詳しい事情は後ほどに致しましょう」

清賢は声を顰め、見張りの者達の様子を透るとともに見ていた。

「ここから少し先に馬を連れてきたのだ」

透は、真っ暗な森の中を指さして囁いた。

「夜伽様は、今は歩ける様な状態では、ございません」

清賢は、月を抱きかかえながら答えた。

「そうだろうな…」

透は意地悪く言ったが、それは月の耳には入らなかった。

「お…降ろして!自分で…歩く…わ」

…私のせいで、轡さんはあらぬ疑いを掛けられて殺されたの?

清賢が、そんなことをするとは思えなかった。しかし、かんざし婆が、清賢を嫌っていたことを考えると複雑だった。

「夜伽様っ!無理ですっ」

清賢が止めるのも聞かず、ふらふらと月は歩き出した。

「馬鹿は死ななきゃ治らないというが…本当の様だな」

透は、冷たく言い放った。

「う…煩い…」

あらぬ方向に歩き出した月の前に清賢は、回り込むと再び歩き出した。

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