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淳、光と闇
第6章 省吾と孫と誕生日と
「こちらです…」

由美がある客間に省吾を案内する。

「由美君、ここに何があるというのだね?」

省吾は疑問を持ちながら客間に入っていくと…

「旦那様、お誕生日
おめでとうございます!!」

手作りの垂れ幕がかかっていて

由美が心を込めて作った手料理が

テーブルに並んでいた。

どれも省吾の好物ばかり。

「おぉぉ…これは凄い…」

省吾が中に入って客間の隅に目をやると…

淳が隅で小さくなっている。

「あら…あれは…
淳ちゃん??」

「淳ちゃん!!」

省吾が声をかけると淳はゆっくり振り向いた。

「旦那様…」

「淳ちゃん!淳ちゃん!!」

省吾が喜んで淳に駆け寄った。

「旦那様…
お誕生日おめでとうございます。
今日は私と淳ちゃんが
旦那様のお誕生日をささやかですが
お祝いしたいと思います。」

由美が頭を下げて省吾に挨拶をした。
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