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淳、光と闇
第6章 省吾と孫と誕生日と
「お前達…」

省吾の目に涙が溢れてきた。

「旦那様、泣いてはいけませよ?」

淳が笑いながら省吾に寄り添って

「お誕生日おめでとうございます。」

と深々と頭を下げた。

「由美君、これは…」

「旦那様、今まで誕生日などと
決して気にしませんでしたが…
今年は淳ちゃんに出会って
せっかくのお祝いを一緒にしようと
私が計画しました。
余計な事を致しまして
申し訳ありませんでした…」

由美が再度頭を下げた。

「由美君…」

省吾は由美の気持ちがよく分かった。

「旦那様!!」

淳は省吾に抱き着いて

「まずはこれプレゼント…」

と省吾の頬にキスをする。

「これはこれは…」

とたんに省吾の顔に笑みが広がった。
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