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淳、光と闇
第6章 省吾と孫と誕生日と
「はい、旦那様…
これ淳が編んだんだけど…
気に入ってもらえるかしら?」

省吾にマフラーを差し出すと省吾は

「こんな素敵なマフラー…
何物にも代えがたい
素晴らしいプレゼントだ。
淳ちゃん、ありがとう…」

「旦那様、由美からはこれです。」

由美が差し出したものは

好きな刻み煙草の煙草入れだった。

「これは…
滅多に手に入らない物だな。
由美君、これを手に入れる為に…?」

「そんなに大したものではありませんよ。」

ゆみが微笑んで省吾を見つめている。

「二人とも…
今年の誕生日は素晴らしいものになった。
ありがとう…」

頭を下げる省吾を見て二人はにこにこと

微笑んでいた。

しばしの間、三人は省吾の誕生会を楽しんだ。


「では、旦那様…
私はこれから会議がありますので…」

由美はそう言って客間を出ていった。
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