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淳、光と闇
第7章 小さな命 武への愛
「お姉ちゃん…
欲しい物はないけど…」

「けど、何よ?」

「あのね…
俺…一度で良いから
お姉ちゃんと
デートしたい。」

「はぁ…??
デートぉ…」

淳は目を丸くした。

「デートならいつもしてるでしょ?」

「違うよ…
俺…きちんとした
デートがしたい。」

淳は武が本気で

言っていると感じた。

「わ、分ったわよ…
じゃぁ、今度の
非番の日で良いかな?」

「うん…楽しみにしてる…」

淳は武が元気のない事を気にしていた。

「デート…ねぇ…」

淳は婦長のさゆりに武の事を話して

院内デートの許可を貰った。

さゆりは少し考えて

「淳ちゃん、その日は…
業務に支障がなければ
院内何処へ行っても良いわよ。
病院と看護課には
私から許可を貰っておきます。」

さゆりはそう言って淳を見た。
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