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二兎を追って落ちた穴
第3章 清算
自分のペースで動くと、体位の異常さがよくわかった。ヒップと太ももの筋肉を引きつらせてもその箇所はほとんど動かせない。そのうえで、ベッドにつかされた脛を支点にして全身を揺すると、ようやく彼と私の距離が縮まる。かなりの屈辱だった。きっと後ろから見られたら、水面越しに餌をねだる、池の鯉だろう。知性も何もなく緩慢に動く、淫らがましい体。私のヘアだらけのみっともない箇所が、彼のつるりとしたところを、沼地のように静かに飲み込んでいく。もし許されるならいますぐ立場を変えて、思う様「あの腰使い」をするのに。何もかも情けない、そう思うとゴボリとこみ上げてきて、さらに滑りを許してしまう。

「いーち、にーい、さーん、しーぃ……」

レン……!運動施設で互いにストレッチしたとき、彼の細く温かな手が私の体を這い、そのまま何か間違いがあればいいと思ったのに。もう一度触れ合う機会があるのなら、もう迷わない。そこがどこであれ、私はきっと彼の上に跨ってしまう……。

「ごーぉ、ろーく、しーち、はーち……」

タクヤは男の自信をみなぎらせていて、私がひっこひっこと求めているのに微動だにしない。私のことを玩具とみなして、壊れてゆくのを冷徹に喜んでいる。

「もう、ダメ……」
「体が?それとも、中が?」

ついにくる。こういう言い方が、破壊の合図だ。

「そんなの言えないわ……」
「じゃあ続けろ」
「は、ちぃ……」

もう少しで……。

「きゅ、う、あ、あぁぁぁーーーっ!」

私の腰が頂点までせり上がったときを見定め、浅ましい女の欲望を叩き潰すような一撃だった。そのまま機械のように休まず、リズミカルに、私の体を知り尽くした男が、正確に杭を打ち込んでくる。キスも愛撫もない、獣のつながり。

「中が膨らんできてるぞ!女はな!ここでGスポ擦るとみんな潮吹くんだよ!お前だってそうだ!いくぞ、さん……にー……ほら、いーち!」
「やめてぇぇぇ!」
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