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想いのカタチ
第3章 君にできる事
彼女が消えていく姿を見続ける彼に声をかける。
「篠宮くん。ちょっといいかな?話があるんだけど」
僕の誘いに驚いた表情を向ける。
それもそうだ。
この3年間一度もしゃべったことがないのだから。
「今日で卒業だから、ちょっと話したいんだ」
「…分かった…」
渋々僕の誘いに乗ってくる。
僕は黙って歩き、人目の少ない校舎裏まで連れて行く。
「で?話って何?」
彼のイライラが伝わってくる。
僕は拳に力を込めて振り返った。
人を初めて殴る僕は、正直心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。
こんなに熱くなるキャラでもない。
だけど一発ぐらい殴らないと気が済まなかった。
油断している彼を殴るのは簡単なことだ。
振りかざした僕の拳が、彼の頬に当たり彼はよろめいて倒れ込む。
殴った僕の拳がジンジンとした痛みが広がっていく。
これが人を殴ると言うことなのかと手の痛みより違う痛みを感じた。
「何すんだよ!」
唇を拭いながら彼は憤慨する。
吐き出した唾は赤く血が混じっていた。
その血を見て彼は僕を睨みつける。
そんな彼を上から見下ろす。
「君を見ているとイライラする」
一言冷たく告げる。
目を見開いて僕の言った言葉に驚いたようだった。
「篠宮くん。ちょっといいかな?話があるんだけど」
僕の誘いに驚いた表情を向ける。
それもそうだ。
この3年間一度もしゃべったことがないのだから。
「今日で卒業だから、ちょっと話したいんだ」
「…分かった…」
渋々僕の誘いに乗ってくる。
僕は黙って歩き、人目の少ない校舎裏まで連れて行く。
「で?話って何?」
彼のイライラが伝わってくる。
僕は拳に力を込めて振り返った。
人を初めて殴る僕は、正直心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。
こんなに熱くなるキャラでもない。
だけど一発ぐらい殴らないと気が済まなかった。
油断している彼を殴るのは簡単なことだ。
振りかざした僕の拳が、彼の頬に当たり彼はよろめいて倒れ込む。
殴った僕の拳がジンジンとした痛みが広がっていく。
これが人を殴ると言うことなのかと手の痛みより違う痛みを感じた。
「何すんだよ!」
唇を拭いながら彼は憤慨する。
吐き出した唾は赤く血が混じっていた。
その血を見て彼は僕を睨みつける。
そんな彼を上から見下ろす。
「君を見ているとイライラする」
一言冷たく告げる。
目を見開いて僕の言った言葉に驚いたようだった。