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想いのカタチ
第3章 君にできる事
「去年の夏に、君たち二人の間に何があったかなんて知らない。だけど俺は…文香が幸せになるならばと手放した。」
「お前…何いってるんだ??」
そう、君は分からない。
あれだけ分かりやすい目線にさえ気が付かないんだから。
「何を言われているか分からない?…君はずっと誰を見てきた?!文香はずっと誰を見てる??」
核心に近い言葉を突きつける。
彼は立ち上がりながら顔を背けて僕を見ようとしない。
「ふ…文香が誰を見てるかなんて…知らない…知りたくもない」
言葉を濁して真実を見ようとしない彼に、呆れてしまう。
もう、それならそれでいい。
彼女のために身を引いた僕が馬鹿だったと思うしかない。
「分かった…僕はまだ文香が好きだ。諦めきれない。卒業したらほとんど会えなくなる。彼女は就職、僕は大学だからね。だからと言って終わりにしたくない。一度は彼女の幸せを願ってこの手を離した。けど…君がそういう態度ならもう遠慮はしない。僕はやりたいようにやらせてもらうよ。」
わざと煽るような口調で彼を掻き立てる。
「何勝手なこと言ってるんだよ」
思った通り逆上して僕に突っかかってくる。
胸ぐらを掴まれて壁際に追い込まれた。
そんなことされたぐらいで怯む気はない。
「もう、僕はあきらめない。今から文香を追いかけて僕のものにする!!」
わざと逆上するような言葉を並べる。
「させるかよっ」
「お前…何いってるんだ??」
そう、君は分からない。
あれだけ分かりやすい目線にさえ気が付かないんだから。
「何を言われているか分からない?…君はずっと誰を見てきた?!文香はずっと誰を見てる??」
核心に近い言葉を突きつける。
彼は立ち上がりながら顔を背けて僕を見ようとしない。
「ふ…文香が誰を見てるかなんて…知らない…知りたくもない」
言葉を濁して真実を見ようとしない彼に、呆れてしまう。
もう、それならそれでいい。
彼女のために身を引いた僕が馬鹿だったと思うしかない。
「分かった…僕はまだ文香が好きだ。諦めきれない。卒業したらほとんど会えなくなる。彼女は就職、僕は大学だからね。だからと言って終わりにしたくない。一度は彼女の幸せを願ってこの手を離した。けど…君がそういう態度ならもう遠慮はしない。僕はやりたいようにやらせてもらうよ。」
わざと煽るような口調で彼を掻き立てる。
「何勝手なこと言ってるんだよ」
思った通り逆上して僕に突っかかってくる。
胸ぐらを掴まれて壁際に追い込まれた。
そんなことされたぐらいで怯む気はない。
「もう、僕はあきらめない。今から文香を追いかけて僕のものにする!!」
わざと逆上するような言葉を並べる。
「させるかよっ」