この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
想いのカタチ
第3章 君にできる事
「去年の夏に、君たち二人の間に何があったかなんて知らない。だけど俺は…文香が幸せになるならばと手放した。」

「お前…何いってるんだ??」

そう、君は分からない。
あれだけ分かりやすい目線にさえ気が付かないんだから。

「何を言われているか分からない?…君はずっと誰を見てきた?!文香はずっと誰を見てる??」

核心に近い言葉を突きつける。
彼は立ち上がりながら顔を背けて僕を見ようとしない。

「ふ…文香が誰を見てるかなんて…知らない…知りたくもない」

言葉を濁して真実を見ようとしない彼に、呆れてしまう。
もう、それならそれでいい。
彼女のために身を引いた僕が馬鹿だったと思うしかない。

「分かった…僕はまだ文香が好きだ。諦めきれない。卒業したらほとんど会えなくなる。彼女は就職、僕は大学だからね。だからと言って終わりにしたくない。一度は彼女の幸せを願ってこの手を離した。けど…君がそういう態度ならもう遠慮はしない。僕はやりたいようにやらせてもらうよ。」

わざと煽るような口調で彼を掻き立てる。

「何勝手なこと言ってるんだよ」

思った通り逆上して僕に突っかかってくる。
胸ぐらを掴まれて壁際に追い込まれた。
そんなことされたぐらいで怯む気はない。

「もう、僕はあきらめない。今から文香を追いかけて僕のものにする!!」

わざと逆上するような言葉を並べる。

「させるかよっ」

/108ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ