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想いのカタチ
第4章 きっと、あなたは私を好きになる
「…僕の気持ちが君に向かなくても平気でいられるの?」

困ったよな顔をして聞いてくる。
そんなことは問題ではない。
きっと大丈夫…

「大丈夫。きっと私を好きになる。」

そうきっと、彼は私を好きになる。
初めてあったときにそう感じたことは間違いではない。
今もそう強く感じるから。

「文香とまだ付き合ってる時にね。『きっとこの人は私を好きになる』と思ったの。確証なんてない。直感でそう思った。だからと言って二人の中を裂く気もない。ただ、時が来ればそうなるだろうって私の直感がそう告げてた」

私の想いが貴方に伝わりますように。
貴方の幸せが私と共にありますように。
それが私の願い。
彼の表情が少しずつ穏やかになる。
少しでも気持ちが伝わったのが分かった。

「でも…則孝をたきつけてくれてありがとう。私たちが何を言ってもあいつの心に響かなかった。これでつきあえればいいんだけど…きっと無理ね」

何気ない話でその場の雰囲気を一変させる。
私の事はまだ真剣に悩まなくてもいい。
今はただ伝わるだけでいい。
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