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想いのカタチ
第6章 幸せの連鎖
それが、他のみんなに誤解を与えてしまったようで…

「それは…」

全員が言葉を濁す。
そこ喜ぶところでは??と思ってもみんなの表情は暗かった。
花が則孝の手を叩いてホールドされている手を解かせ、代わりに花の腕の中に納まってしまった。

「文香かわいそう…」

「おまえ…ここで言う必要ないだろう?」

と次々と則孝が攻められ、私は慰められる。
なぜ攻められなければいけないのか、慰められなければいけないのか、私も則孝も分からなかった。

「文香の気持ち考えろって…」

「これ以上、ややこしくしてどうするよ。絡まった糸解けなくなるぞ」

「その前にさ。いい加減、自分の気持ちに素直れなれって…」

一馬は、その続きを則孝だけに聞こえるように耳打ちする。
それを聞いた途端に則孝は笑い出した。

「何笑ってんだよ。俺らマジで心配してんだからな」

本気で怒りだした男性陣に笑いながらも謝っていく。

「ごめんごめん…俺と文香の糸な…まぁどんなに絡まってもさ。赤い糸だったらたどりつけるわけよ。なっ文香」

私に話を振って来ても、則孝が何を言いたいのか理解できていなかった。
すぐに気が付いたのは美鈴だった…

「それって、もしかして?」

則孝も美鈴の言いたいことを理解したようだった。

「そういうこと。…おいで、文香」

則孝が、優しい笑顔で手を差し伸べてきた。
その笑顔に惹きつけられるかのように、無条件にその手を取って、則孝の上での中にすっぽりとおさまってしまう。
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