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想いのカタチ
第1章 伝えてあげたい言葉
「ねぇ。文香?その気持ちが何か分かってる?」
文香は俯いて何も話そうとはしない。
そんな彼女に僕は話し続ける。
「2人だけの空間に僕を入れたくなかったんだよね。そこは2人だけの大切な場所。違う?」
ビールを一口飲み、テーブルの上に置いてある文香の掌に自分の手を添える。
「それはね。愛だと思うよ。友達以上の気持ちを文香は持ってる。なぜそれに気が付かない?…いや気が付いているよね。気が付いていながらなぜ何もしないの?何を怖がってる?」
文香の目から一粒の涙が流れ落ちる。
彼女なりに色々考えていたのだろうことは分かっている。
だけど今だに思い続けてるのに行動を起こさない理由が分からなかった。
僕は椅子を移動して文香の横に座る。
肩を抱き俺の方に引き寄せ肩と肩がぶつかる。
「泣けばいいよ。それで何かが分かるなら、僕はいつまでもこのままでいるよ」
そう伝えると手を口にあて声を押し殺して泣き始める。
僕はただ傍に寄り添うだけで何もしてあげられない。
その先は僕が手を出して良い領域ではないから。
だけど今も昔も、ただただ僕は文香を甘やかす。
文香は俯いて何も話そうとはしない。
そんな彼女に僕は話し続ける。
「2人だけの空間に僕を入れたくなかったんだよね。そこは2人だけの大切な場所。違う?」
ビールを一口飲み、テーブルの上に置いてある文香の掌に自分の手を添える。
「それはね。愛だと思うよ。友達以上の気持ちを文香は持ってる。なぜそれに気が付かない?…いや気が付いているよね。気が付いていながらなぜ何もしないの?何を怖がってる?」
文香の目から一粒の涙が流れ落ちる。
彼女なりに色々考えていたのだろうことは分かっている。
だけど今だに思い続けてるのに行動を起こさない理由が分からなかった。
僕は椅子を移動して文香の横に座る。
肩を抱き俺の方に引き寄せ肩と肩がぶつかる。
「泣けばいいよ。それで何かが分かるなら、僕はいつまでもこのままでいるよ」
そう伝えると手を口にあて声を押し殺して泣き始める。
僕はただ傍に寄り添うだけで何もしてあげられない。
その先は僕が手を出して良い領域ではないから。
だけど今も昔も、ただただ僕は文香を甘やかす。