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想いのカタチ
第1章 伝えてあげたい言葉
「則孝は…私の事なんて好きじゃないの」

少し落ち着くと文香は話し出した。
その一言に僕はびっくりする。
誰が見ても篠宮は文香の事が好きでたまらないと分かるのに。
当の本人が気が付いていない。

「それでもいいから傍にいたい。友達でもいいから傍にいたいの。今の関係を壊したくない。」

続く文香の言葉に僕は笑いそうになる。
昔から相思相愛でお互いを大切に思っているのにそれすら気が付かない。
どちらかが告白すれば必ずつきあえるのに。
そう、ずっと前からそういう関係なのに平行線でここまできたのだろう。

「恋人と友達の間には大きな差があるの分かってる?恋人でしか入り込めない領域もあること分かってる?」

「分かってる…だけど友達だったら永遠に続くから…」

その一言で文香の悩みが何なのかわかった気がした。
恋人より友達に重点を置く文香。
それも一つの答えからもしれないけれど、それは片思いの場合。
両想いの2人にこの選択は当てはまらない。
僕は先ほど篠宮に結論を出させるために煽った。
彼の性格からして近々行動を起こすだろうと予想もつく。
その時に文香が素直に受け入れられるように、昔好きだった彼女が幸せになれるように僕は背中を押す。

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