この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想いのカタチ
第8章 最上な時
「いろんな子がゆかた着てるけど、文香が一番かわいい」
なんて耳元でささやくもんだから、私の心はキュンキュンしている。
則孝は、いつだって思いを口にしてくれる。
長い間、自分の思いを口に出さずにすれ違ってきた私たち。
それもあってか素直に言葉で示してくれる。
「ありがとう」
なんて、すまして伝えるけど、本当は飛び跳ねて喜びたいほどうれしかった。
私だけにささやいてくれる言葉は私を幸せにしてくれる。
あと少しで花火大会会場というところで、左にそれて人がいないビルの合間に入っていった。
どこに行くのかと則孝の顔を見上げても知らん顔をして先に進む。
ビルが立ち並び花火など見えない。
少し不安になった。
「どこ行くの?」
「特別な場所」
それだけしか教えてくれない
なんて耳元でささやくもんだから、私の心はキュンキュンしている。
則孝は、いつだって思いを口にしてくれる。
長い間、自分の思いを口に出さずにすれ違ってきた私たち。
それもあってか素直に言葉で示してくれる。
「ありがとう」
なんて、すまして伝えるけど、本当は飛び跳ねて喜びたいほどうれしかった。
私だけにささやいてくれる言葉は私を幸せにしてくれる。
あと少しで花火大会会場というところで、左にそれて人がいないビルの合間に入っていった。
どこに行くのかと則孝の顔を見上げても知らん顔をして先に進む。
ビルが立ち並び花火など見えない。
少し不安になった。
「どこ行くの?」
「特別な場所」
それだけしか教えてくれない