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想いのカタチ
第10章 母親の想い
その言葉になんとも言えない気持ちになった。
父さんが事故で亡くなったことは覚えている。
それから、母さんが必死に仕事をして俺を育ててくれた事も知っている。
それなのに、色々と迷惑をかけてばかりだった。
学校に呼び出され、何度も頭を下げて謝っている姿を忘れたことはない。
「俺だって…迷惑いっぱいかけた…学校に行けなくなった時や、仕事が上手くいかなかった時や…それでも傍にいてくれたのは母さんだった。何も言わずに、ただ背中を押してくれて……感謝してる……感謝しても感謝しきれないぐらい愛情をもらった…。今度は俺が…文香と母さんを大切にするから…文香との結婚を許してください」
今まで言えなかった感謝の気持ちを初めて口にする。
恥ずかしくて「ありがとう」の言葉を一度も口にしなかった俺が面と向かって告げることが出来た。
「わっ…私も、則孝さんと一緒にお母様を大切に思っています。これからの人生、色々とあるかもしれませんが……ずっと則孝さんの傍で生きていきたい」
文香が母さんをお母様と呼ぶ。
その言葉に俺も母さんも涙腺が緩む。
父さんが事故で亡くなったことは覚えている。
それから、母さんが必死に仕事をして俺を育ててくれた事も知っている。
それなのに、色々と迷惑をかけてばかりだった。
学校に呼び出され、何度も頭を下げて謝っている姿を忘れたことはない。
「俺だって…迷惑いっぱいかけた…学校に行けなくなった時や、仕事が上手くいかなかった時や…それでも傍にいてくれたのは母さんだった。何も言わずに、ただ背中を押してくれて……感謝してる……感謝しても感謝しきれないぐらい愛情をもらった…。今度は俺が…文香と母さんを大切にするから…文香との結婚を許してください」
今まで言えなかった感謝の気持ちを初めて口にする。
恥ずかしくて「ありがとう」の言葉を一度も口にしなかった俺が面と向かって告げることが出来た。
「わっ…私も、則孝さんと一緒にお母様を大切に思っています。これからの人生、色々とあるかもしれませんが……ずっと則孝さんの傍で生きていきたい」
文香が母さんをお母様と呼ぶ。
その言葉に俺も母さんも涙腺が緩む。