この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
想いのカタチ
第10章 母親の想い
その言葉になんとも言えない気持ちになった。
父さんが事故で亡くなったことは覚えている。
それから、母さんが必死に仕事をして俺を育ててくれた事も知っている。
それなのに、色々と迷惑をかけてばかりだった。
学校に呼び出され、何度も頭を下げて謝っている姿を忘れたことはない。

「俺だって…迷惑いっぱいかけた…学校に行けなくなった時や、仕事が上手くいかなかった時や…それでも傍にいてくれたのは母さんだった。何も言わずに、ただ背中を押してくれて……感謝してる……感謝しても感謝しきれないぐらい愛情をもらった…。今度は俺が…文香と母さんを大切にするから…文香との結婚を許してください」

今まで言えなかった感謝の気持ちを初めて口にする。
恥ずかしくて「ありがとう」の言葉を一度も口にしなかった俺が面と向かって告げることが出来た。

「わっ…私も、則孝さんと一緒にお母様を大切に思っています。これからの人生、色々とあるかもしれませんが……ずっと則孝さんの傍で生きていきたい」

文香が母さんをお母様と呼ぶ。
その言葉に俺も母さんも涙腺が緩む。
/108ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ