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想いのカタチ
第11章 永遠の愛を誓うよ
―――――…
緊張する…
その一言しかない。
慶介や慎一郎もやっぱり緊張したんだろうか…
どうやって緊張をほぐしたか聞いておけばよかった…
「考えてても仕方がない…文香の所行くか…」
俺はスーツだから比較的自由の身だから、愛しい文香に会いに行く。
ドレスを決める時に見てはいるが、どな風に変わっているのかドキドキする。
きっと文香の事だ。
めっちゃきれいで…かわいいんだろう。
俺…何もせずにいられるだろうか……
それ程までに俺は文香の事が好きで愛している。
長年片思いだった気持ちが、その時間を埋めるかのように文香を欲している。
どんなに一緒に居ても、繋がっても足りない。
もっと、もっとと文香を求めてしまう。
文香も同じ思いみたいで、俺の求めに嫌な顔を見せずにつきあってくれる。
だから大切にした。
「本当に長かったよなぁ…」
しみじみしてしまう。
本当に長かった。
文香を想いながら色々な女を傷つけてきた。
時には文香を重ねながら抱いた女もいた。
最低な男だって自覚もあるし、もし過去に戻れるなら、あの時の自分を殴りつけてやりたいと思う。
色々な女とつきあっても…俺の中から文香の存在が消えることはなかった。
どれだけ恋い焦がれ愛していたか…
このままではダメだと気がついたのは…あの時だ。
慶介と文香が町を歩いているのをたまたまみかけたあの日。
後日、それが慶介の罠だと知ってさすがに切れそうになったが、あれがなければ今日はなかったと思う……