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第11章 永遠の愛を誓うよ

考えていると文香がいる部屋に到着した。
ドキドキする心を落ち着かせノックをする。

「文香？入ってもいいか？」

「うん。いいよ」

直ぐに返事が返ってきたのでドアをあけた。
目に飛び込んできたのは鏡越しだけど、純白のドレスに身を包んだ文香だった

「めっちゃ…きれい」

思わずつぶやいて、ハッと我に返った。
それ程までに文香のドレスはきれいで見惚れてしまう…

「入ったら？」

ドアの前で固まっている俺に文香が声をかけてきて、やっと文香の傍に行けた。
文香が座っている横に立つと、目の前の大きな鏡越しだけど、視線が絡まる。
ここが控室ではなく自分の家だったら、きっと抱いてると思う。
それほどまでに、今日の文香はきれいだった。

「何考えてるの？」

いたらないことを頭から消すために、何かを考えてるような文香に声をかけた。
文香は俺の声にハッとしたかのように鏡越しに目線を向けて、はにかんだ。

「あっ…ごめん…色々と思い出してたの…長い片思いだったなぁって…」

文香の言葉はしみじみしたもので、だけどその言葉の意味を考えると、本当に長い…長い片思いだったと過ぎ去った日々を思い出す。