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想いのカタチ
第11章 永遠の愛を誓うよ
「本当だよなぁ…知らないのは俺らだけ?だったらしいし…やっとここまでこれたって感じだよな…。」

「うん。こんな日が来るなんて…あの時の私に教えてあげたい」

「俺もっ」

鏡の中の文香と笑いあう。
その文香を見つめていると、どうしても伝えたい想いが込み上げてくる。

「なぁ…文香…」

文香は、なぁにと言った表情で鏡越しではなく直接俺の方を向いた。
そんな文香を立たせて俺は壊れ物でも扱うように抱きしめた。

「あの時…親父が事故で亡くなった時…見舞いにきてくれてありがとう…あれで俺は救われた。薬なしでは寝られなかったのが嘘のように寝れるようになった。あの事故から立ち直れたのも文香のおかげだ。そして、あの時に文香が来なければ…今、こうしていないかもしれない……長い…本当に長い片思いだったよな…時にはお互いに傷つけて悲しませて…まぁ…それは俺が文香を悲しませただけだけど…それでもお互いに思う気持ちは消えなかった……」

俺は一旦言葉を切って、文香と真正面から見つめ合った。
少し潤んでいる文香の涙を拭いて、軽くキスをする。

「ずっと…俺の事を好きでいてくれてありがとう…、ずっと…変わらない想いでいてくれてありがとう…これから、いろいろとあるだろけど、それでも、ずっと…死ぬまで俺の傍にいてほしい…必ず幸せにするから。文香が俺の事好きになってよかって思えるぐらい大切にするから」

「則孝…」

文香の瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
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