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お勉強の時間です。
第1章 近所の大和くん
「はぁ!?」

思わず喉に食べ物が詰まり噎せてしまった。

「そんなに驚くこと? いいじゃない、久しぶりに」
「いやでもね?」

お母さん達の話では、やはり大和くんには大学に行ってほしいという結論に至ったらしい。
けれどもう1度同じことをしたって、上手くいくとはもちろん限らない。経済的なこともあるのだ。


2人の会話をここに再現してみると、

『大学に大和を行かせたいのよ。だからね、1個だけお願いを聞いて欲しいの!』

『どんなこと?』

『奈緒ちゃん、あそこの大学に合格したんでしょ? 偏差値70越えの超有名校! だから大和の勉強を見てもらえないかな?もちろん奈緒ちゃんが忙しいのは分かっているし、無理なら仕方ないのよ?』


『んー、丁度奈緒バイト探してるみたいなのよね〜』

『もちろんタダだなんて図々しいことは言えないわ! 家庭教師のバイトってことで奈緒ちゃんに言ってもらえない?』


⋯⋯な感じだそうだ。


ここでなぜ私の名前が出てくるんだか⋯⋯
なんてそりゃ小さい頃私達が仲良かったからなんだろうけど。

知らない人が来るよりは、やっぱり馴染みの人に来てもらった方が大和くんもやりやすいからという理由らしい。


時給は1800円、週3日3時間。


「どう?奈緒。やらない?人助けよ!」


⋯⋯そんな必死にお願いしないでよ、もー

「⋯⋯わ、分かったよ」


断る理由も特にないし⋯⋯。
仕方ないか。
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