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輪廻
第2章 2XXX年4月1日
まだ照れてモジモジしているので、手を取って引き寄せる。

シャワーを浴びながら、親父がもみくちゃにした乳房を愛撫した。

御幸は声を抑えて堪え、静かに、

「リュウ」

と呼んだ。

俺の名ではないが、そこは仕方ない。

御幸を更に引き寄せ、俺の前に立たせて、御幸の背中が俺の胸に付くようにして抱き締めながら洗っていく。

御幸はまだ恥ずかしがっているが、構わずボディーソープを取り、泡だらけにしていく。

御幸は昨日寝付いてから風呂に入っていない。
バーチャルだから、そんなことは関係ないのだが、気分的に親父の体液を洗い流したかった。

耳の端のコリコリしたところを甘噛みし、そっと囁く。

『他の男に触れられた体で俺に近づくとはいい度胸だな。』

御幸はかなり驚いてビクッと体を震わせたが、

「ごめんなさい。」

と小声で謝った。

リュウは俺様で独占欲が強いという設定だから、さほどおかしな言動ではないが、
バーチャルゲームなのに誤魔化せず素直に謝る御幸が面白かった。

『カマをかけたんだが、本当にそうだったとは…』

「ごめんなさい、許してください。」

御幸が体を捩って俺の目を見て謝った。
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