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甘えた
第6章 06
「あっ、あたしも話に混ざりたいから登録してもらってもいいかな?」
ぴーちゃんが笑顔でコクコク頷いてくれたのに、横から莉壱のスマホを押しつけられた。
「都羽はこれ見てればいいの」
折角、気持ち良く返事をしてくれたのに…
「ごめんね、ぴーちゃん」
ぴーちゃんが何か打ちこんでスマホの画面をこっちに向けた。
白いメモ画面に文字が並ぶ。
《またそのうちね》
その一言でぴーちゃんに対する偏見が一気に剥がれた。
なんて優しい子…
莉壱も何かを打ち込むと、受信した画面を見たぴーちゃんがクスクス笑ってた。
「何て書いたの?」
「見んなよっ」
莉壱の画面を見せてもらおうとしたら、拒否られた。
さっきは見ろって言ったのに…
家まで送るという莉壱を断って電車で帰った。
あたしの地元に莉壱が来ると長谷川くんたちに余計な心配させてしまいそうで…
家に着いたら莉壱に電話するよう言われていたのに、すっかり忘れて、お風呂から上がって着信に気が付いた。
あたしの頭の中は莉壱の部屋から何事も無く帰って来れた安堵感しかなかったから…
ぴーちゃんが笑顔でコクコク頷いてくれたのに、横から莉壱のスマホを押しつけられた。
「都羽はこれ見てればいいの」
折角、気持ち良く返事をしてくれたのに…
「ごめんね、ぴーちゃん」
ぴーちゃんが何か打ちこんでスマホの画面をこっちに向けた。
白いメモ画面に文字が並ぶ。
《またそのうちね》
その一言でぴーちゃんに対する偏見が一気に剥がれた。
なんて優しい子…
莉壱も何かを打ち込むと、受信した画面を見たぴーちゃんがクスクス笑ってた。
「何て書いたの?」
「見んなよっ」
莉壱の画面を見せてもらおうとしたら、拒否られた。
さっきは見ろって言ったのに…
家まで送るという莉壱を断って電車で帰った。
あたしの地元に莉壱が来ると長谷川くんたちに余計な心配させてしまいそうで…
家に着いたら莉壱に電話するよう言われていたのに、すっかり忘れて、お風呂から上がって着信に気が付いた。
あたしの頭の中は莉壱の部屋から何事も無く帰って来れた安堵感しかなかったから…