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甘えた
第7章 07
ついさっき笑ってたはずなのに、急にきつい視線に変わる。


「持ってろ」


有無を言わさない口調であたしの手の中に鍵を落とした。

「わかった。なるべく使わないようにする」

真顔になった莉壱はちょっと怖い…押し問答するのは止めて鍵をポーチの中にしまう。

「それと、これ」

莉壱が鞄の中から取り出したコピーされたプリント用紙、数枚をテーブルの上に広げた。

「うちの学校で使ってる受験用の問題集を3年の人にもらってきたよ」

「え?」

あたしは思わずびっくりして莉壱を見て固まった。
あたしのために用意してくれたの?
莉壱って実は親切な人?

「わぁぁ、ありがと」

自然と笑みが零れる。


「じゃあ、今日はこれね、やってて。俺、卵買いに行ってくる」

「あ、チーズも」

「ん」
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