この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第8章 08
「あっ!都羽さん。見て見て!仮歯っす」
騎馬戦で莉壱に折られた前歯に仮歯が入ったと、ニィーと笑う。
「あー眩しいっ」
両手で目を覆って大袈裟にふざけたのに、光政は歯が戻ってきて余程嬉しかったのか、ツッコミを入れずにニコニコしている。
「ところで、試験どうだった?」
「ぼちぼちっす。試験勉強出来る暇はあったんで」
光政が暇だったってことは、莉壱に動きは無かったってことかな…
「そうだ。銀河さんが、しばらく都羽さんに任せるって言ってました。銀河さんが後ろに付いてるから大丈夫だって信じてるけど、俺…本当は行かせたくないっす」
不安そうな表情であたしの腕を強く握りしめる。
「大丈夫。ピンチの時には光政に連絡する」
しっかりと光政の目を見据え、頷いた。
「じゃ、あたし任務があるからっ」
再び校門に向かって走り出した。
騎馬戦で莉壱に折られた前歯に仮歯が入ったと、ニィーと笑う。
「あー眩しいっ」
両手で目を覆って大袈裟にふざけたのに、光政は歯が戻ってきて余程嬉しかったのか、ツッコミを入れずにニコニコしている。
「ところで、試験どうだった?」
「ぼちぼちっす。試験勉強出来る暇はあったんで」
光政が暇だったってことは、莉壱に動きは無かったってことかな…
「そうだ。銀河さんが、しばらく都羽さんに任せるって言ってました。銀河さんが後ろに付いてるから大丈夫だって信じてるけど、俺…本当は行かせたくないっす」
不安そうな表情であたしの腕を強く握りしめる。
「大丈夫。ピンチの時には光政に連絡する」
しっかりと光政の目を見据え、頷いた。
「じゃ、あたし任務があるからっ」
再び校門に向かって走り出した。