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甘えた
第8章 08
一度、家に帰って学校の鞄をスポーツバッグに持ち替えて…
今日まで莉壱から連絡もなく、家に来ることもなく、長谷川くんの仲間にちょっかいを掛けることもなかった。
3日前の電話ぶりにメッセージを送る。
《今から電車に乗ります》
《遅い》
遅いって言葉がものすごい速さで返信される。機嫌が悪いのだろうか?たった2文字じゃ読み取れない。
はぁー、また莉壱に振りまわされる日々が待ってるのかな?少し揺さぶりでもかけてみる?出来ればあたしのペースに持ち込みたいんだけど…
玄関ドアの前に立ち、呼吸を整える。チャイムを鳴らして返答を待った。
「開いてるよ」
インターホンから莉壱の声が聞こえてきた、機嫌は悪くなさそうな声。
そおっとドアを開けると、廊下の先に制服ではなく白とグレーのボーダーTシャツにコットンの白いクロップドパンツに着替えた莉壱の姿があった。
「遅くなりまして…」
肩に掛けていたスポーツバッグを下ろし、手に持ち替え玄関に入ると、笑顔の莉壱が大股で近付いて来た。
今日まで莉壱から連絡もなく、家に来ることもなく、長谷川くんの仲間にちょっかいを掛けることもなかった。
3日前の電話ぶりにメッセージを送る。
《今から電車に乗ります》
《遅い》
遅いって言葉がものすごい速さで返信される。機嫌が悪いのだろうか?たった2文字じゃ読み取れない。
はぁー、また莉壱に振りまわされる日々が待ってるのかな?少し揺さぶりでもかけてみる?出来ればあたしのペースに持ち込みたいんだけど…
玄関ドアの前に立ち、呼吸を整える。チャイムを鳴らして返答を待った。
「開いてるよ」
インターホンから莉壱の声が聞こえてきた、機嫌は悪くなさそうな声。
そおっとドアを開けると、廊下の先に制服ではなく白とグレーのボーダーTシャツにコットンの白いクロップドパンツに着替えた莉壱の姿があった。
「遅くなりまして…」
肩に掛けていたスポーツバッグを下ろし、手に持ち替え玄関に入ると、笑顔の莉壱が大股で近付いて来た。