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甘えた
第8章 08
「ぴーちゃん、気を悪くしたらごめんね。眉毛と髪の毛は毎日剃ってるの?それはファッションで?」

思い切ってぴーちゃんの七不思議に切り込んでみた。


「ぶっはははっ」

途端に莉壱が吹き出して、ぴーちゃんに睨まれている。

「お仕置き…くくっ」

「お仕置きなの?」

ぴーちゃんがスマホに打ち込み、メモ画面をあたしに向ける。

《下校の時 たまたま 本当にたまたま!同じクラスの女子とたまたま並んで歩いているところを 彼女に見られて》

「で、怒られちゃったの?」

《うん 家に帰ったら全部剃られた》

「ファッションでそのスタイルってわけじゃないんだ?」

ぴーちゃんが好んでスキンヘッドにしてるわけじゃなかった。

《もう慣れっこ 夏休みになったらやめていいって》


すごい彼女だ…ドSの女王様っぽい…でも、ぴーちゃんが女の子と歩いてるだけで嫉妬するなんて可愛いっ!

ぴーちゃんに文字を打たせて?とジェスチャーをしてスマホに打ちこむ。

《彼女にものすごく愛されてるんだね》

読ませ終わると即座に削除して、頬を赤く染めたぴーちゃんに笑顔を向けた。
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