この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第9章 09
準備が出来たけど、もう昼前なのに莉壱から連絡が1コもない。
ひょっとして、このまま夜までスルーできちゃうかも?思わずニンマリする。
あーいけない、面倒くさがってはいけない。一応確認してみようかな…
《そちらに行ってもよろしいでしょうか?》
メッセージの文面はいつも敬語になってしまう。これって全然親しみが感じられないよね、話し言葉で書くようにしようかな……
ぼんやり画面を見ていると、すぐに返信が来た。
《待ってる》
ひぃぃぃぃ。無理……待ってるの後にハートマークの絵文字がっ!
住宅街が流れていく景色をぼんやり見ながら電車のドアに凭れかかる。
莉壱は相当な策士だ。
長谷川くんに嫌がらせをするためだけに、好きでも無いあたしにハートマークを送ることをやってのけちゃう。
ハートマークなんてただの絵文字に過ぎない。きっとそんな文面は沢山の女の子たちとやりとりしてるんだろうけど、恋愛経験の乏しいあたしにとって赤い色をした一粒のハートマークは難易度高すぎる…
がしかし!あたしも負けてはいられない。
任務を遂行するためには立派にハートマークくらい送ってやるっ!
ひょっとして、このまま夜までスルーできちゃうかも?思わずニンマリする。
あーいけない、面倒くさがってはいけない。一応確認してみようかな…
《そちらに行ってもよろしいでしょうか?》
メッセージの文面はいつも敬語になってしまう。これって全然親しみが感じられないよね、話し言葉で書くようにしようかな……
ぼんやり画面を見ていると、すぐに返信が来た。
《待ってる》
ひぃぃぃぃ。無理……待ってるの後にハートマークの絵文字がっ!
住宅街が流れていく景色をぼんやり見ながら電車のドアに凭れかかる。
莉壱は相当な策士だ。
長谷川くんに嫌がらせをするためだけに、好きでも無いあたしにハートマークを送ることをやってのけちゃう。
ハートマークなんてただの絵文字に過ぎない。きっとそんな文面は沢山の女の子たちとやりとりしてるんだろうけど、恋愛経験の乏しいあたしにとって赤い色をした一粒のハートマークは難易度高すぎる…
がしかし!あたしも負けてはいられない。
任務を遂行するためには立派にハートマークくらい送ってやるっ!