この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘えた
第9章 09
射るような眼差しを向けられたあたしは笑顔を返しはしたもののすぐに目を伏せ車窓へと顔を背けた。

あんなに楽しく過ごしていたのに、もんじゃも楽しみにしてたのに、あたしが涙を見せたせいで莉壱に疑心を抱かせてしまった。

部屋に戻ったらきっと尋問される…


「こっちむいて?」

「ん?」

笑顔の仮面をかぶって顔を向き合わせる。

「どーして泣いたの?」

ほら、早速きた…

「あくびだって言っ──

「うそつき」

静かにあたしの言葉を遮った。

「…………分かんないよ」

莉壱は表情を変えることなくじっとあたしを見つめる。

「ひょっとして、デート楽しくなかった?」

「そんなことないよ。楽しかったよ。とっても…楽しかった」

なぜだろう…楽しいって言ってるのに、笑顔で言ってるのに。言葉の最後で視線を落としたからかな…

涙が零れた。
/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ