この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘えた
第10章 10
莉壱の部屋に向かう電車の中であたしは方針を立て直していた。

カレカノで繋ぎとめるんじゃ無く、長谷川くんに対するわだかまりを溶かすことを考えてあげた方がいいような気がする。

敵意が無くなれば結愛花に危害が及ぶことも無くなる。

問題はどうやって話を切り出すかだよなぁ…あまり刺激しすぎて結愛花に手を出されでもしたら……

莉壱は頭キレッキレだからなぁ、へたなこと言うとすぐバレちゃうし、あげくの果てに子供みたいになるからね。

同じ策士でも長谷川くんは話をしていても安心できた。あれが包容力という愛の力なんだろう。

結愛花や光政、側近メンバーだけでなく学校の生徒たちにも慕われてるのがよく分かる。女じゃなくてもあれは惚れるわ。



チャイムを鳴らして勢いよく玄関ドアを開けた。

「莉壱ー来たよー」

「んー」

廊下の奥から返事が聞こえる。

駅前で配られていたうちわでパタパタと風を引き寄せながら廊下を歩く。莉壱はいつもの場所ではなく、冷蔵庫の前で麦茶を飲んでいた。

「今日も暑いね~」

ろくに届きもしない風を莉壱に扇ぎ向けた。
/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ