この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第10章 10
即答出来ないあたしの代わりに言葉を続ける。
「質問を変える。どーして涙が出たの?」
ん?質問内容変わった?意味は同じだよね?
「あたしにも分かんなくって…だからね、友達に相談したの。そしたら、それは嬉し泣きだって言われた」
「ふーん」
嬉し泣きなんだから良い意味で捉えて欲しいのに、なんだか納得してなさそう。
片肘をついてあたしの方に向き直る。冷めた表情で尋問が開始された。
「デートが嬉しかったの?」
嬉しかった、よね?…ニセモノのカレカノなのに心の底から楽しんじゃったし。
「うん」
「都羽」
莉壱があたしの顔をじーっと見つめる。
あたしは莉壱の次の言葉を待った。
「嬉し泣きには見えなかったけど…?デートの相手は俺じゃない人が良かったとか?」
「質問を変える。どーして涙が出たの?」
ん?質問内容変わった?意味は同じだよね?
「あたしにも分かんなくって…だからね、友達に相談したの。そしたら、それは嬉し泣きだって言われた」
「ふーん」
嬉し泣きなんだから良い意味で捉えて欲しいのに、なんだか納得してなさそう。
片肘をついてあたしの方に向き直る。冷めた表情で尋問が開始された。
「デートが嬉しかったの?」
嬉しかった、よね?…ニセモノのカレカノなのに心の底から楽しんじゃったし。
「うん」
「都羽」
莉壱があたしの顔をじーっと見つめる。
あたしは莉壱の次の言葉を待った。
「嬉し泣きには見えなかったけど…?デートの相手は俺じゃない人が良かったとか?」