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甘えた
第11章 11
「莉壱ー来たよー」
いつもと変わらないように明るく声を掛けた。
「んー」
莉壱の返事もいつもと変わらない。
さっき彼女と居た時のテンションとの違いにズキっとした。
ニセモノのカレカノだけどさ、本命との差をまざまざと見せつけられると、ちょっと悲しい。
リビングのいつもの席で莉壱がアイスを食べていた。この間ぴーちゃんが持ってきた梨味のシャーベット。
隣に座るとすぐさまプリントを出して勉強し始めた。
「食べる?」
莉壱がアイスを差し出す。
「んーん、いらない」
答えを書き込みながら言葉を返した。
暇を持て余した莉壱はスマホに向かい誰かと連絡を取り始めた。時々、くすっと笑い声が漏れる。
隣の様子が気になり、あたしの手は止まったまま。
楽しそう…きっとさっきの彼女だ。あー、あたし本当にお邪魔虫だな…あたしなんかを呼ばないで彼女を連れて来たらいいのにね。
長谷川くんに嫌がらせをするためだけのあたしに構ってないで、彼女との愛を育んで長谷川くんに対する敵意を捨てちゃえばいいのにっ。
いつもと変わらないように明るく声を掛けた。
「んー」
莉壱の返事もいつもと変わらない。
さっき彼女と居た時のテンションとの違いにズキっとした。
ニセモノのカレカノだけどさ、本命との差をまざまざと見せつけられると、ちょっと悲しい。
リビングのいつもの席で莉壱がアイスを食べていた。この間ぴーちゃんが持ってきた梨味のシャーベット。
隣に座るとすぐさまプリントを出して勉強し始めた。
「食べる?」
莉壱がアイスを差し出す。
「んーん、いらない」
答えを書き込みながら言葉を返した。
暇を持て余した莉壱はスマホに向かい誰かと連絡を取り始めた。時々、くすっと笑い声が漏れる。
隣の様子が気になり、あたしの手は止まったまま。
楽しそう…きっとさっきの彼女だ。あー、あたし本当にお邪魔虫だな…あたしなんかを呼ばないで彼女を連れて来たらいいのにね。
長谷川くんに嫌がらせをするためだけのあたしに構ってないで、彼女との愛を育んで長谷川くんに対する敵意を捨てちゃえばいいのにっ。