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甘えた
第11章 11
……ニセモノ相手にしてる暇あったら彼女呼びなよっ。
「ほら、もう帰──
「あ゛っーケツが痛ぇ!」
あたしの帰る宣言にかぶせるように吼える。
「都羽、湿布貼って」
「大丈夫?尾てい骨打った?」
「打ってない。違う、コレ…」
おしりのポケットから取り出したスマホ…画面がクモの巣のようにひび割れている。
「はは……」
「都羽、ケツ見て?赤くなってるかも」
「はいはい…」
イテテッと言いながら立ち上がった莉壱をソファーに連れて行く。
下敷きにさせてしまった責任もあるし、怪我の手当てだけはしてあげる…
ソファーの前に座り込んだあたしの目の前に、うつ伏せに寝転んだ莉壱のおしりが披露される。
「どこが痛いの?なんともなってないよ?」
「ここらへん」
後ろ手でぶつけた辺りを押している。
「あーちょっとだけ赤くなってる」
手のひらでおしりの肉を強めに擦る。
「痛っ、痛っ」
「散らせば青痣になりにくいから」
光政のパンチをくらってケロッとしてる人がおしりを打ったくらいで痛いだなんて…ただの甘えだっ。
「ほら、もう帰──
「あ゛っーケツが痛ぇ!」
あたしの帰る宣言にかぶせるように吼える。
「都羽、湿布貼って」
「大丈夫?尾てい骨打った?」
「打ってない。違う、コレ…」
おしりのポケットから取り出したスマホ…画面がクモの巣のようにひび割れている。
「はは……」
「都羽、ケツ見て?赤くなってるかも」
「はいはい…」
イテテッと言いながら立ち上がった莉壱をソファーに連れて行く。
下敷きにさせてしまった責任もあるし、怪我の手当てだけはしてあげる…
ソファーの前に座り込んだあたしの目の前に、うつ伏せに寝転んだ莉壱のおしりが披露される。
「どこが痛いの?なんともなってないよ?」
「ここらへん」
後ろ手でぶつけた辺りを押している。
「あーちょっとだけ赤くなってる」
手のひらでおしりの肉を強めに擦る。
「痛っ、痛っ」
「散らせば青痣になりにくいから」
光政のパンチをくらってケロッとしてる人がおしりを打ったくらいで痛いだなんて…ただの甘えだっ。