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甘えた
第11章 11
「都羽?都羽、起きて……もうこの体勢、限界…」
「ん、ふぁ?」
声を掛けられて目を覚ます。
「…わっ!寝てた?」
ソファーの上で体を丸めて抱きとめる莉壱にぶら下がるようにしがみついていたあたしは口の端を拭いながら離れ、パタリとソファーに顔を伏せた。
やばい…。ニセモノだって割り切らなきゃいけないのに、彼女のいる人なのに……あたし幸せな気分にどっぷり浸かってた。
「くすっ。まだ寝るの?」
背中の凝りを解すように伸びをしながらくすりと笑う。
「もう寝ない。どのくらい寝てた?」
「んー10分くらい?急に重くなったと思ったらすっげぇイビキかき始めた」
「いっー。イビキかいてた?!」
「あははっ、冗談。スースー寝息たてて気持ちよさそうに寝てたよ」
「わぁ…本当にごめん。ところで今何時?」
スマホで時間を確認しようとして立ち上がると、莉壱に腕を強く掴まれる。
「まだ帰る時間じゃないよ?」
睨んだ目つきであたしを見る。
「うん。夕飯の前にプリントの続きやっちゃうね」
笑顔を作り切れない笑顔で莉壱のさらさらの髪を掻き撫でた。
「ん、ふぁ?」
声を掛けられて目を覚ます。
「…わっ!寝てた?」
ソファーの上で体を丸めて抱きとめる莉壱にぶら下がるようにしがみついていたあたしは口の端を拭いながら離れ、パタリとソファーに顔を伏せた。
やばい…。ニセモノだって割り切らなきゃいけないのに、彼女のいる人なのに……あたし幸せな気分にどっぷり浸かってた。
「くすっ。まだ寝るの?」
背中の凝りを解すように伸びをしながらくすりと笑う。
「もう寝ない。どのくらい寝てた?」
「んー10分くらい?急に重くなったと思ったらすっげぇイビキかき始めた」
「いっー。イビキかいてた?!」
「あははっ、冗談。スースー寝息たてて気持ちよさそうに寝てたよ」
「わぁ…本当にごめん。ところで今何時?」
スマホで時間を確認しようとして立ち上がると、莉壱に腕を強く掴まれる。
「まだ帰る時間じゃないよ?」
睨んだ目つきであたしを見る。
「うん。夕飯の前にプリントの続きやっちゃうね」
笑顔を作り切れない笑顔で莉壱のさらさらの髪を掻き撫でた。