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甘えた
第11章 11
夕飯は、もう冷やし中華始まってんじゃない?ってことでラーメン屋に行くことになった。
先日ダンサー男に絡まれた横道に入り、車の通行の少ない道を手を繋いで歩く。
隣を歩いても肩先は触れ合わないし、一歩遅れるとその分、距離も開く。
やっぱり彼女とあたしじゃ距離感が全然違うな……
おなか一杯になってご機嫌な帰り道。
「うちのがっこ、明日から夏休み~」
「いいなー、うちは明日が終業式だよ」
「羨ましいなら、うちのがっこに転入してくれば?」
冗談っていうか嫌味を言われる。
「無理…」
学力とか学費とか現実的に無理なんだけど、莉壱と彼女の学園ラブライフを見るなんてことは絶対に無理……
もう、ニセモノのカレカノ任務は終わりにして地元で、結愛花のそばで、見守っていればいい。
今ならまだ引き返せる、気持ちを封印して離れるしかない。離れればすぐに莉壱の事なんか忘れられるに決まってる。
自分の生活に戻ろう……
先日ダンサー男に絡まれた横道に入り、車の通行の少ない道を手を繋いで歩く。
隣を歩いても肩先は触れ合わないし、一歩遅れるとその分、距離も開く。
やっぱり彼女とあたしじゃ距離感が全然違うな……
おなか一杯になってご機嫌な帰り道。
「うちのがっこ、明日から夏休み~」
「いいなー、うちは明日が終業式だよ」
「羨ましいなら、うちのがっこに転入してくれば?」
冗談っていうか嫌味を言われる。
「無理…」
学力とか学費とか現実的に無理なんだけど、莉壱と彼女の学園ラブライフを見るなんてことは絶対に無理……
もう、ニセモノのカレカノ任務は終わりにして地元で、結愛花のそばで、見守っていればいい。
今ならまだ引き返せる、気持ちを封印して離れるしかない。離れればすぐに莉壱の事なんか忘れられるに決まってる。
自分の生活に戻ろう……