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甘えた
第2章 02
ケンジは女の体をよく知っていた。

ただ、あたしの体を知らないのは当たり前で…

あたしは前戯よりも早く挿れてもらいたかった。

胸にむしゃぶり付いてくるケンジをよそに手際よくゴムをつけると、勝手に上に跨って挿れた。

「もう?都羽ちゃん、まだイッてないでしょ?」

「これからゆっくりイクから…」

ケンジに体を押しつけながらゆっくりと腰を揺らす。

後ろ手を付いた姿勢のケンジはあごを上げ、舌を出して誘う。

首に腕を廻し、その舌にあたしの舌を絡める。

「きもちいぃ…」

「俺も、きもちいいよ」

ケンジの乳首を摘まんだり擦ったりしながら、しばらく緩い律動に酔いしれる。

口づけを深くし上あごに舌を這わせるとケンジの息遣いが上がってきた。

「そこ、ちょっと弱いかも」

ケンジはあたしを仰向けに寝かすと腿を掴み腰を引き寄せた。
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