この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘えた
第12章 12
「なんで…いつも、ひとりで泣くんだよ?」

頭を抱えられ顔を肩に押し付けられる。

「ごめ…すぐ止めるから…」

「いいよ、待ってるから」

そう言ってあたしの頭を撫でる。

莉壱はもう片方の腕を腰に廻すとソロソロと後ろ向きにさがり、玄関まであたしを歩き寄せた。
チャイムを押してぴーちゃんを呼びだし、玄関ドアを開けさせている。


「悪い、タオル持って来て」

あたしを抱えたまま玄関内の壁に凭れた莉壱がぴーちゃんからバスタオルを受け取るとあたしの頭にフワリと被せた。        
あたしは垂れさがるバスタオルの端で目をごしごしと擦り、鼻を啜る。


「もう、大丈夫だから」

笑顔を作って莉壱から体を離すも、強い腕の力で逆に体は密着させられてしまった。
それと同時に、あたしの背後をすり抜け玄関ドアを開けたぴーちゃんに莉壱が声を掛ける。

「またな!」

「あ!あたし、帰るから…ぴーちゃんまだ居て?」

慌ててぴーちゃんを引きとめたが、静かに玄関ドアは閉められた。
/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ