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甘えた
第12章 12
「なんで…いつも、ひとりで泣くんだよ?」
頭を抱えられ顔を肩に押し付けられる。
「ごめ…すぐ止めるから…」
「いいよ、待ってるから」
そう言ってあたしの頭を撫でる。
莉壱はもう片方の腕を腰に廻すとソロソロと後ろ向きにさがり、玄関まであたしを歩き寄せた。
チャイムを押してぴーちゃんを呼びだし、玄関ドアを開けさせている。
「悪い、タオル持って来て」
あたしを抱えたまま玄関内の壁に凭れた莉壱がぴーちゃんからバスタオルを受け取るとあたしの頭にフワリと被せた。
あたしは垂れさがるバスタオルの端で目をごしごしと擦り、鼻を啜る。
「もう、大丈夫だから」
笑顔を作って莉壱から体を離すも、強い腕の力で逆に体は密着させられてしまった。
それと同時に、あたしの背後をすり抜け玄関ドアを開けたぴーちゃんに莉壱が声を掛ける。
「またな!」
「あ!あたし、帰るから…ぴーちゃんまだ居て?」
慌ててぴーちゃんを引きとめたが、静かに玄関ドアは閉められた。
頭を抱えられ顔を肩に押し付けられる。
「ごめ…すぐ止めるから…」
「いいよ、待ってるから」
そう言ってあたしの頭を撫でる。
莉壱はもう片方の腕を腰に廻すとソロソロと後ろ向きにさがり、玄関まであたしを歩き寄せた。
チャイムを押してぴーちゃんを呼びだし、玄関ドアを開けさせている。
「悪い、タオル持って来て」
あたしを抱えたまま玄関内の壁に凭れた莉壱がぴーちゃんからバスタオルを受け取るとあたしの頭にフワリと被せた。
あたしは垂れさがるバスタオルの端で目をごしごしと擦り、鼻を啜る。
「もう、大丈夫だから」
笑顔を作って莉壱から体を離すも、強い腕の力で逆に体は密着させられてしまった。
それと同時に、あたしの背後をすり抜け玄関ドアを開けたぴーちゃんに莉壱が声を掛ける。
「またな!」
「あ!あたし、帰るから…ぴーちゃんまだ居て?」
慌ててぴーちゃんを引きとめたが、静かに玄関ドアは閉められた。