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甘えた
第12章 12
今までの体だけの快楽とは全然違う…体も心も満たされてふわふわする。
気持ちいいというより心地いい。

…あたし、ふにゃふにゃになってる……

「もう、逃げるなよ?」

冷たさのなくなった鋭い目つきであたしを射抜く。
嬉しさを堪え切れずに、ふふっっと笑みを零し、莉壱の瞼にそっと触れる。

「そんなトロンとした顔されるとこっちが照れる…」

照れを隠すように唇を重ね、あたしの目を閉じさせた。

キスをしながら二人で揺れる。

「あ…ふっ…莉壱……っんン」

心地いい快感に甘くなる声。

「ん?きもちい?」

「あ…ん…沈み、そう…なくらい…」

「しっかり浮いて?」

体を起こした莉壱は腕であたしの脚を抱えると力強い律動に変えた。

「っあ!…ッん…い、いっ!」

「都…羽!…中そんな動かさないで…」

莉壱に抱かれることを望んでいた体が強欲に咥え込む。
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