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甘えた
第12章 12
心が痛んだ。莉壱のこと好きなのに、本当の事が言えない…
明日は莉壱の居るホテルに行くんだよって。
結愛花を長谷川くんの元へ連れて行くんだよって。
莉壱を警戒して嘘をついてる。
このことを話さない限り、あたし達は本物のカレカノって言えない…どうしよう…
「あ、あのね…」
ぐうぅぅぅ~
「…………」
「あははっ、おなか空いた?」
は、は、恥ずかしい……おなかが鳴っちゃったぁー!
「そーいえば、あたしお昼食べて無かった…」
「もう、夕方か…今日は何を作ってくれる?」
「キッチンが暑くなるから作りたくない。んー…スーパーのお惣菜がいい。デリって書いてある所いい匂いがしてたよね?どんなメニューがあるんだろ…」
「ん、そうするか。先にシャワー浴びよ?都羽、シャツ着てスカートも穿いて」
脱ぎ捨てられた服を拾い集め、あたしに手渡す。お風呂場でまたすぐに脱ぐのに?
「これじゃダメ?」
さっき涙を拭いていたバスタオルを指さした。
「ダーメ」
莉壱はズボンだけ穿くとバスタオルを首に掛け、散らばった二人分の下着を持った。
「ちゃんとボタンも閉めて」
なるほど。リビングを通り抜けるからか…
明日は莉壱の居るホテルに行くんだよって。
結愛花を長谷川くんの元へ連れて行くんだよって。
莉壱を警戒して嘘をついてる。
このことを話さない限り、あたし達は本物のカレカノって言えない…どうしよう…
「あ、あのね…」
ぐうぅぅぅ~
「…………」
「あははっ、おなか空いた?」
は、は、恥ずかしい……おなかが鳴っちゃったぁー!
「そーいえば、あたしお昼食べて無かった…」
「もう、夕方か…今日は何を作ってくれる?」
「キッチンが暑くなるから作りたくない。んー…スーパーのお惣菜がいい。デリって書いてある所いい匂いがしてたよね?どんなメニューがあるんだろ…」
「ん、そうするか。先にシャワー浴びよ?都羽、シャツ着てスカートも穿いて」
脱ぎ捨てられた服を拾い集め、あたしに手渡す。お風呂場でまたすぐに脱ぐのに?
「これじゃダメ?」
さっき涙を拭いていたバスタオルを指さした。
「ダーメ」
莉壱はズボンだけ穿くとバスタオルを首に掛け、散らばった二人分の下着を持った。
「ちゃんとボタンも閉めて」
なるほど。リビングを通り抜けるからか…