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甘えた
第13章 13
「都羽さん?しっかりしろ」

光政があたしの肩を抱き寄せる。微かに男の匂いが漂う、莉壱の匂いとは違う匂い…

莉壱…?


莉壱が結愛花を?

「ねぇ、莉壱がやったの?」

あたしの声は震えていた。

「いや、まだわからないっす…銀河さんは、そんなはずないって言ってるんだ」

「そんなはずないって?」

「それは都羽さん、アンタがいるからじゃ…」

あたし?あたしと付き合ってるから結愛花は狙われないって…疑うのを止めた?



──あたしのせいだ。


あたしが莉壱に落ちたからだ。
莉壱は最初からあたしを完全に好きにならせてから結愛花に対して実行する計画だった……

「今、長谷川くんはどこに?」

「ホテル側と連れ去られた時の状況を確認してる」

「莉壱は?」

「分からない」

お願い莉壱…結愛花だけは傷つけないで……──
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