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甘えた
第14章 長い一日
「ごめんね、心配かけて…」
「あたしの方こそごめんね」
あたしは安堵で涙声になってしまう。
二人で泣きながら抱き合っているうちにいつの間にか車は走り出していた。
「とわちゃん、もうだいじょぶだから。莉壱くんが喧嘩してる姿がすごく怖かったけど、あれは私のことを助けるためにやったことだからって銀河くんが教えてくれて…そう考えたら莉壱くんがヒーローに思えてきたよ?」
「そっか、ヒーローに助けられたお姫様だね」
ショックな記憶をファンタジーな記憶で上書きする。
「とわちゃん…ごめんね」
「ん?ゆめが謝ることなんてないよ?」
「違うの。莉壱くんが助けてくれて、おうちに着いた時、もうすぐ銀河くんが迎えにくるよって言ってくれて、頭をポンポンしてもらったの」
頬を赤く染めて照れている。
「銀河くんにも、ごめんなさい」
「ははっ。結愛花を安心させるためにポンポンしたんだろ?結愛花に勝手に触るなって言っとくから。な?」
は?莉壱が手を出したのってポンポンだけ?
「ほんとに?ゆめ、他に何もされなかった?」
「あたしの方こそごめんね」
あたしは安堵で涙声になってしまう。
二人で泣きながら抱き合っているうちにいつの間にか車は走り出していた。
「とわちゃん、もうだいじょぶだから。莉壱くんが喧嘩してる姿がすごく怖かったけど、あれは私のことを助けるためにやったことだからって銀河くんが教えてくれて…そう考えたら莉壱くんがヒーローに思えてきたよ?」
「そっか、ヒーローに助けられたお姫様だね」
ショックな記憶をファンタジーな記憶で上書きする。
「とわちゃん…ごめんね」
「ん?ゆめが謝ることなんてないよ?」
「違うの。莉壱くんが助けてくれて、おうちに着いた時、もうすぐ銀河くんが迎えにくるよって言ってくれて、頭をポンポンしてもらったの」
頬を赤く染めて照れている。
「銀河くんにも、ごめんなさい」
「ははっ。結愛花を安心させるためにポンポンしたんだろ?結愛花に勝手に触るなって言っとくから。な?」
は?莉壱が手を出したのってポンポンだけ?
「ほんとに?ゆめ、他に何もされなかった?」