この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘えた
第14章 長い一日
ピタリと指を止め、スマホの画面をあたしに見せる。
莉壱とぴーちゃんのメッセージのやり取りの履歴だった。

〈一目惚れってあるんだね〉

その一文を指でさす。そしてまたスライドする。

〈信じらんねー見つけたよ!あのジャージの子〉

〈今までで一番嬉しい誕生日プレゼント!!〉

ジャージ?誕生日プレゼント?なんだろう…
三たびスライドして指を止める。

〈俺の都羽と登録すんなよ?〉

あたしに見せ終わるとメッセージ画面を閉じてメモ帳に戻す。


「ざっと見せてもらったけど、それが?」

《莉壱のログ 全部都羽ちゃんのことだよ》

「え?あたし一目惚れされてたの?」

目に力を込めて、全力肯定の笑みを向けてコクコクと頷いてくれた。

一目惚れって、いつ?長谷川くん家で初めて会った時?
じゃあ体育祭の時、俺の女にならないって言ったのは、本気だったの?あえ?長谷川くんに対する嫌がらせのためじゃなかったの?

待って待ってー!あたし今まで何やってたの?
目玉をクルクルさせ思考を巡らせているとスマホが視界に入ってきた。

《莉壱には悪いけど連絡先交換しとこ? 僕一度家に帰りたい》

あー、ぴーちゃんと莉壱の会話に混ざりたくて登録したかったのに莉壱に阻止されたんだっけ。

「うん、そうしよ」

ケガの状況と薬の説明を受けて、ぴーちゃんには家に帰ってもらった。

頬の腫れと肋骨と腕の骨にヒビ、口の中も切れて何か所か縫合してあるらしい。特に重症でもないな。ただ口の中の傷を痛がっていて食べたがらないみたい。
/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ