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甘えた
第14章 長い一日
銀河に女が出来ると俺はアイツの邪魔をした。

言葉巧みに女を誘い出して、ちょっとエロいことをして銀河の元から離すっていう遊びをしてた。

子供のころから一歩も二歩も前を行く銀河に少しでもダメージを与えたかった。銀河に対する嫌がらせのつもりだったけど、アイツ…ちっとも堪えてない。

今回ばっかりはちょっと違った。

女を紹介された時、銀河が目で俺を威嚇してきた。それ程この女に本気だってこと。

面白そーじゃん、と思ったけど重大な問題が……銀河の女の趣味にはびっくり!言葉を濁さずに言うと趣味わるっ。

今までの女と違って面倒くさそうな印象。下手に直接手を出すとこっちが大怪我しそうだ。別のアプローチ方法を考えないと…

手詰まった俺は、足掛かりを探しに銀河が主催する倉庫パーティーに参加した。

特定の女がいる時でも構わずにハーレム状態だった銀河の姿がない。本気度が伺える。

今回は人を動かすかな…そう考えながら視線を上にずらした。

人が数人居られる程度の小さなロフトから、髪の長い人物が下を覗き込んでいる黒いシルエットが目に入る。

その映像を見た時に、ふいに暖かい熱を感じた。

薄暗い倉庫内のはずなのに、上方からまるで太陽の日差しに照らされるような暖かさ。

なんだ……?
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